味覚障害
日本人の味覚障害の多くは心因性が最も多くついで特発性、薬剤性と続き亜鉛欠乏性と続きます。
特発性とは血清亜鉛値が亜鉛欠乏性(血清亜鉛値80μg/dl以上に達していないもの)に該当しない80μg/dl以上であるが他に明らかな原因がなく潜在的亜鉛欠乏が疑われるものと定義されています。
亜鉛欠乏症の診断指針では血清亜鉛値60~80μg/dl未満を潜在性亜鉛欠乏と定義しています。
症状
味覚低下
食欲低下
身長の伸びが悪い
脱毛
貧血
味覚低下や消失が多く、何を食べても苦い、甘い、しょっぱいということが方が多い。
知覚的な舌炎、口内炎のような症状を合併している方もいます。
褥瘡の治りが悪い、傷の治りが悪い
ED
湿疹などの皮膚炎
骨粗鬆症
治療
ヒトの味細胞のターンオーバーには1ヶ月程度かかるとされており亜鉛によって新生交代が改善して実際に症状が改善し始めるまでに3ヶ月は必要です。
タンパク源を意識した食事をとるよう意識しましょう
ミネラルの1つである亜鉛は健康維持に必要不可欠な栄養素です。亜鉛は数多くの酵素活性や細胞分裂に重要な役割を果たしています。
厚生労働省の食事摂取基準が定める亜鉛の摂取推奨量は15歳から70歳未満の男性で1日あたり10mg、女性で8mgです。