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粉瘤(ふんりゅう)、アテローム

皮膚の良性腫瘍の1つです。

症状

粉瘤画像

皮膚の良性腫瘍です。自然に消えることはありません。少しずつに大きくなります。急に大きくなることもあります。
小さいうちは皮膚から盛り上がらずに、皮下にクリクリしたものを感じる程度ですが、大きくなってくると皮膚の表面がなだらかの隆起してきます。
炎症や感染を起こすと赤くなって、腫れて、痛みも出てきます。
放っておくと少しずつ大きくなります。化膿を繰り返す人もいます。

治療法

小さいうちに手術で袋ごと取り出すことを勧めます。
化膿して、赤く腫れ上がる時は、抗生剤を飲んだり、切開して中の膿を出す必要があります。

外傷・熱傷

流水でよく冷やし汚れを落としてから来院してください。

脊柱管狭窄症

「腰部脊柱管狭窄症」は、脊椎にある脊柱管という神経を囲んでいる管が狭窄する整形外科疾患です。
歩行などで下肢に負荷をかけると、次第に下肢の疼痛・しびれ・冷えを感じるようになり、休憩したりすることで症状が軽減し、再び運動が可能となる、といった症状がみられます。これは、閉塞性動脈硬化症の場合でもみられる症状であり、適切な診察が必要となります。

脊柱管狭窄症

腰部脊柱管狭窄症と閉塞性動脈硬化症の症状の比較

腰部脊柱管狭窄症 閉塞性動脈硬化症
腰痛 あり なし
安静時の下肢痛 なし あり
歩行時の下肢痛 あり あり
下肢の冷感 あり あり
下肢のしびれ感 あり(立っている時に多い) あり
足部の色調 正常 白い
足部の温度 正常 冷たい
自転車の乗車 正常 下肢痛出現
足部の動脈融知 正常 触れない

治療
腰部脊柱管狭窄症の患者さんの約70%は保存的加療でよくなると言われています。保存療法には薬物療法やブロックなどがありますが、神経の圧迫だけでなく、神経周囲の血流障害で症状が出ますので、血管を広げ血流量を増やす薬剤の投与を行ったりもします。

坐骨神経痛
坐骨神経痛坐骨神経痛とは

背骨から出た坐骨神経は、お尻を貫いて太ももの後面を下がり、ふくらはぎを通って足に分布します。この神経の通り道が痛むのが坐骨神経痛です。
原因としては腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症、腰椎分離辷り(すべり)症、仙腸関節炎、梨状筋症候群、股関節疾患などさまざまです。

疾患と疼痛部位

痛みやしびれが発生する部位も様々で、それぞれ疾患が異なります。
圧迫される神経により、痛みや痺れが発生する部位が異なるのです。

疾患名
疾患部位

変形性膝関節症

日本人の多くはO脚である為に内側の軟骨が擦り減ることが多く、内側が痛むことが殆どです。 動き始めに痛むことが多いのも変形性膝関節症の特徴です。

変形性膝関節症

症状

  • 歩き始めに痛む
  • 階段の昇降時に痛む
  • 正座がしにくい
  • 立ち上がるときの痛み
  • 膝の内側を押すと痛む
  • 膝に水が溜まって腫れる

関節腔内の注射療法としてはヒアルロン酸製剤があります。
関節内注射は、広く行なわれている関節痛の治療法です。ヒアルロン酸を注射することによって、加齢などにより減少したヒアルロン酸を直接補い、さらに関節でのヒアルロン酸の産生能を高めたり、痛みや炎症を抑える効果があります。

骨粗鬆症

骨粗鬆症

骨粗鬆症は骨密度の低下と質の低下にて骨折を起こしやすい状態のことです。

骨折の起きやすい部位

骨強度は骨密度と骨質の2つの要因からなり骨密度が約70%骨質が30%関係しています。
骨は、一定の量と強度を保つために常に破骨細胞により分解・吸収(骨吸収)、骨芽細胞によって新たに作られます(骨形成)。この吸収から形成(骨代謝)は4~5ヶ月で繰り返され一定の状態に維持されていますが、何らかの原因により骨吸収が骨形成を上回ると結果として骨強度が落ちます。

検査
骨密度の測定
骨代謝マーカーの測定(骨形成マーカー(BAPなど)、骨吸収マーカー(TRACP-5bなど))
骨代謝マーカーの測定では今後の骨密度がどのように変化をするか予測出来ます。

治療
基本となるのは薬の内服とバランスの良い食事、日光浴などです。

骨密度の測定方法
骨密度測定
超音波法

骨密度測定

検査はかかとの部分を液体の入った袋で挟んで超音波を出して測定します(かかとは代謝速度の速い海面骨の割合が90%以上で骨量の減少が現れやすい場所です)
痛みもなく1分もあれば終わります。

次の項目にひとつでも当てはまる場合は、骨密度検査をお勧めします。

A.40歳以上の女性、60歳以上の男性

  • 両親のどちらかが、猫背である
  • 成人してから軽い転倒で骨折した
  • 40歳を超えてから、身長が3cm以上低下した
  • よく転倒する(直近1年間で1回以上)
  • BMIが19以下である
  • 関節リウマチと診断されたことがある
  • 喫煙経験がある
  • 牛乳、乳製品、カルシウム補給剤を摂らない
  • 1日あたり屋外で過ごす時間が10分未満である
  • コーヒーを多飲する
  • 食塩を過剰摂取している
  • 両親のどちらかが、骨粗しょう症と診断されたか、または転んで骨折したことがある
  • ステロイド錠剤(コルチゾン、プレドニゾンなど)を3ヶ月以上継続服用したことがある
  • 甲状腺機能亢進症、または副甲状腺機能亢進症と診断されたことがある
  • 日常的に1日2単位以上、アルコールを摂取している。
    (ビール1単位=250ml ワイン1単位=80ml 焼酎、日本酒、ウイスキーなど1単位=25ml)
  • 日常的な運動量が30分未満(家事、ガーデニング、ウォーキング、ランニングなど)である

B.女性の場合

  • 45歳以上の方で45歳以前に閉経した
  • 継続して12ヶ月以上、生理が止まった期間がある(妊娠期、閉経、子宮摘出の場合を除く)
  • 卵巣の摘出をして、かつそれ以降ホルモン補充療法を受けている

C.男性の場合

  • インポテンス、性欲の欠如、またはテストステロンの低下に関する症状の経験がある
若年成人平均値(YAM) 骨密度の高い若い世代の骨密度の平均値です。若い頃と比較し、どの程度骨が脆くなっているかの指標になります。
同性同年齢平均値 年齢が高くなるにつれて骨密度は低下していきますが、同年代と比べどの程度脆いか調べることにより骨折などのリスクを評価します。

YAM とは、Young Adult Mean、つまり若年健常成人平均値のことです。これは、骨密度が最大に達する20~44歳の骨密度になります。結果の判定は、このYAMに基づく%表示で、下のように表されます。

YAMの80%以上 正常
YAMの70以上80%未満 骨量減少
YAMの70%未満 骨粗しょう症

打撲・捻挫・腰痛

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